水分はしっかり摂ろう

体の60％、髪の10％は水分です

育毛で大事なことは「髪を育てる栄養をしっかり摂取すること」と、「その栄養をきちんと頭皮に行き渡らせること」です。頭皮に栄養を運ぶのは血液ですから、血行を良くすることが育毛の大事なポイントです。

さて、通常血液の約55％は血漿成分（液性成分）で、そのうち96％は水分と言われています。つまり、血液の約半分は水分なのです。

そんな大事な水分が不足したらどうなるか。水分が不足すると血液はドロドロになります。血液がドロドロになってしまうと血行は悪くなり、頭皮に十分な血液＝栄養分が行き渡らなくなるため、髪の毛は上手く育ちません。

育毛をする際は『水分補給』にも気をつけるようにしましょう。

必要な水分摂取量

成人の場合、尿・便・汗・呼吸など通じて1日約2～2・5リットルもの水分が体外に排出されています。排出した量の水分を正しく補給しないと、体は水分が足りない状態になり、毒素の排出もうまくいかず血液の濃度は上がります。

食事によって摂取される水分量は平均して1日1リットルといわれていますので、残り1.5リットルを飲料から摂ることになります。

よーしわかった！水をガブガブ飲んで血液サラサラだね！

というわけではありません。水分にも上手な摂り方、下手な摂り方があるのです。

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上手な水分の摂り方

一度に吸収される水分量は250ml程度、1時間に800ml程度です。

例えば汗・尿・便の排出で500mlの水分を失ったとします。喉が渇いて一気に500mlのペットボトルを飲み干したとしても、体に吸収されるのは250mlで、残りは尿や汗としてすぐに排出されてしまいます。

結局250ml分の水分は不足したままです。これでは血液はサラサラになりません。体が水分不足を訴えた時は既に250ml以上の水分が不足していますので、喉が渇く前にこまめな水分補給を行うのがベストです。

寝ている間も水分が失われていますので、夜寝る前と朝起きた時にコップ1杯程度の水分を摂取するのをお忘れなく。「夜トイレ行きたくて目が覚めてしまう」という方は寝る前に飲む量を少なめにするとよいでしょう。

水分補給の基本は「水」

水分補給は基本的に「水」です。もちろん水道水よりもミネラルウォーター。

運動等で一気に汗をかいた時はスポーツドリンクの方が体液に近いため吸収が早く、水よりおすすめです。お茶はカテキン等の体によいと言われる成分が含まれているためこれもおすすめです。

ただし、お茶には利尿作用があるものが多いため、お茶だけをガブガブ飲むのはおすすめできません。尿排出には体の中の毒素を排出する働きがあるため基本的には歓迎すべきものなのですが、お茶だけを飲んでいると摂取した水分に匹敵する程の尿排出が行われて逆に体の水分が失われることがありますので、お茶だけでなく水も飲むとよいでしょう。

コーヒー・アルコールも利尿作用が強いため、『喉が渇いた＝水分が不足している』時にこれらを飲むのは逆効果になるおそれがあります。コーヒー・アルコールは嗜好品であり水分摂取とは別物と思っていて下さい。

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水分摂取の注意点

特に夏場ですが、『冷たいものを飲み過ぎるのは危険』です。

温度が低い方が胃から腸へ早く送られるため吸収が早くはなりますが、一気に大量に冷たい物を飲むのは心臓にも胃腸にも負担をかけます。

また、寝起きは体が活動を開始しようと緊張状態になり、全身の血管が収縮しています。その状態で冷たい飲み物を飲むと血管がさらに収縮してしまいます。

運動等で大量に汗をかいた後でなければ、身体を急激に冷やさないようにぬるめの飲み物にしましょう。

2点目は空きっ腹に水。ダイエット手段に「空腹時に水をたくさん飲んでお腹一杯にする」という方法があるそうです。

ところが、空腹時に水を大量に飲むと胃液が薄まるため、更に多くの胃液を分泌され、いわゆる胃荒れ症状を引き起こしてしまいます。 空腹時に飲料を飲む時は数回に分けた摂取か、血液の凝固を緩和させる麦茶をおすすめします。

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